【国際キャリアコース】SDGsを考えるイベントに参加しました
10月17日(土)、日本大学経済学部キャンパスで実施された「サステナブル・ブランド国際会議 学生招待プログラム SB Student Ambassador 全国大会 東日本ブロック」に、本校生徒が参加してきました。国連の掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の理解を深めることを目的に、各高校から代表生徒が集まり、講演やディスカッションへの参加を通してサステナビリティ(持続可能性)について考えるプログラムです。コロナ対策のため、例年の半分くらいの規模ではありましたが、キャンパスには約170名の高校生が集まり、オンライン参加の高校も含めると、約100校の高校が参加しました。
本校の国際キャリアコースでは、総合的な探究の時間を使ってSDGsへの理解を深める取り組みを行っており、先日の文化祭でも2年生を中心にグループごとの展示発表を行いました。今回はその取り組みの一環として、国際キャリアコースから4名の生徒がこのイベントに参加しました。
プログラムは午前・午後の二部構成になっており、午前中に全体で講演を聴き、午後はテーマごとに教室に分かれてグループワークを行いました。エトワールの生徒達は「ツーリズム」というテーマを選択し、企業が実際に行っている取り組みを学びながら、「SDGs が学べるサステナブル修学旅行(教育旅行)とは?」というテーマで、他校の生徒たちと話し合いながらアイディアをまとめました。
午前中の講演では、「はじめは何の団体に所属していたわけでもない普通の大学生が、海岸でゴミ拾いをしたことをきっかけに、授業をして、チームを作って、どんどん活躍の幅が広がっていった」というお話に感動しました。「何かしら行動を起こすことで、自分も、周りの人も、環境も変わっていく」という“つながり”を学ぶことができました。
午後のグループワークでは、初対面の人同士で協力し、90分という短い時間で話し合ってプレゼンを作りました。簡単なことではありませんでしたが、学校も学年も違う人同士が集まって話し合い、全員が協力して物事を進めていくことができました。グループワークを通して、最初の講演でお話してくださった“つながり”を自分のこととして体験し、実感することができました。
(2年国際キャリアコース M.O)
今回、この講習に参加して私が一番印象に残った話は、「SDGs の全てのゴールは繋がっている」ということです。SDGs には「Leave no one behind」という言葉があり、「誰一人取り残さない」という意味があります。どこかのゴールが達成できても、その影響で他の課題が出てきてしまうのでは、意味がありません。「課題は単体では解決できない。一つの課題を解決する際には、他の課題が出てこないかどうかもしっかりと考えないといけない」ということを学びました。
私達のコースでは、これまでもSDGsについて調べ学習を行ってきましたが、今回の講習をきっかけに、これまで自分達が探究してきたテーマを改めて振り返ることができました。コースの皆にもそれぞれの選んだテーマをいま一度振り返ってもらい、新たな課題が浮上しないかどうかを考えてみてもらいたいです。とても良い経験になりました。
(2年国際キャリアコース N.Y)
SDGsについて学び始めた当初は、貧困や差別などの問題を、どこか遠い世界で起きている出来事のように感じていた生徒も少なくありませんでした。ですが、今回のイベントに参加したことで、生徒達は様々な課題を“自分ごと”として捉えられるようになり、今まで以上に当事者意識を持って考え始めたようです。
2 月に開催される「SDGs 国際会議2021 横浜」へ向け、学んだことを振り返るとともに、校内でも他の生徒達と今回の学びを共有してくれることを期待しています。