エトワールニュース

先日、俳優の田村正和さんの訃報が流れ、大きなニュースとなりました。

数多くの映画、ドラマに出演している正和さんではありますが、その作品の１つに学園ドラマ『さよなら、小津先生』(2001年放映)があります。汚職事件の罪をかぶり、職場を追われたエリート銀行員が仕方なく高校教師の職に就き、やる気のない部員が集まるバスケットボール部の顧問を引き受けるという、それまでの正和さんのイメージとはかなり異なる役柄で、当時は大きな話題を呼びました。

このドラマのメインロケ地として、第１話から本校の校舎や体育館が使用され、長期間に渡りほぼ毎週のように撮影が行われました。正和さんをはじめとする豪華な出演者の方々、撮影スタッフの方々が本校にいらしたことがとても懐かしく思い出されます。

私生活をあまり見せないことで有名な正和さんですが、実際の撮影現場ではとても気さくな方で、周りの出演者やスタッフの方々を気遣う場面が多く見られ、私たち学校関係者にもあのクールな笑顔で会釈をしてくれたことがとても印象的でした。

このドラマには当時まだ無名だった森山未來さんをはじめ、瑛太さん、勝地涼さん、忍成修吾さん、脇知弘さんなどが生徒役で出演しており、その後のご活躍を大変嬉しく思っています。正和さんとの共演によって受けた影響が、その後の飛躍につながったことと察しています。

正和さんのドラマといえば、なんといっても古畑任三郎の印象が強いですが、『さよなら、小津先生』は、「もしこんな素敵な先生と出会えていたら」…と思える感動的な作品ですので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

突然のご逝去を強く悼み、教職員一同謹んで心からご冥福をお祈りいたします。