【マルチメディア表現コース】四国・倉敷・神戸修学旅行_後編
修学旅行3日目は岡山にて午前は倉敷での散策、午後はグループに分かれて「デニムカスタム体験」/「招き猫絵付け体験」のアクティビティです。
【倉敷美観地区散策/大原美術館】
倉敷美観地区は昔の建物や街並みが保存された地区で、倉敷川を挟んだ中央通りを中心に江戸の情緒を感じさせる白壁土蔵が並びます。
まずは「大原美術館」の見学です。大原孫三郎が設立した私設美術館で、その展示作品は西洋と東洋の名画を中心に、十分に見ごたえのある美術館として世界的に評価されています。中でも『受胎告知』(エル・グレコ)は「日本にあることが奇跡」と言われるほどの名画です。なんでも、当時大原さんが「今しかない!」と清水を飛び降りる思いで購入したそうで、大体の価値(値段は秘密)を聞いた生徒たちからは驚きの声が上がっていました。
大原美術館の見学を終え、生徒たちは班に分かれて自由散策の時間となります。
風情ある街並みに並ぶレトロな雑貨店からご当地スウィーツなど、事前調べで楽しみにしていた自由時間を思い思いに楽しんでいました。
倉敷で食事を終えた後は選択した体験アクティビティに向かいます。
「デニムカスタム体験」
児島地区は国産ジーンズブランド「児島ジーンズ」を町をあげて展開しています。ジーンズストリートを中心に多くのジーンズ専門店が並び、今回はその中でも児島ジーンズの原点と呼ばれるお店「BIG JOHN」にて、カスタム体験をしました。
好きなリベットを選び、デニム生地で作られたランチバッグに職人さんも使う専用の器具で打ち込みます。
色や形の違うリベットを打ち込むのも個性、打ち込んだリベットが逆さまになっても個性。一人ひとりが思い出に残る一品を作成できました。
【招き猫絵付け体験】
招き猫美術館が併設されている工房で、素焼きの招き猫にアクリル絵の具で絵付けを体験しました。招き猫は絵付けの色によって込められている願いが異なるものだそうです。講師の方のサポートを受けながら願いを込めて絵付けをしました。
普段から描画やイラストレーションを学んでいる生徒たちはかなり集中して納得のいく世界に一つだけの作品を作りました。絵付け体験終了後は猫美術館を見学し、展示されている非常に多くの招き猫たちの様々な表情に癒されていました。
明日はいよいよ最終日。
岡山市から兵庫県の神戸市に移動します。
最期まで、全員健康に、楽しくいきたいと思います。
旅もいよいよ最終日を迎えました。
とても素敵な「ホテルグランヴィア岡山」の方々にお礼をし、一路岡山市から新幹線に乗り新神戸へ向かいます。
神戸市では班ごと自主研修です。短い時間ですが、それぞれ目的の場所へ胸を躍らせながら出発です。
集合時間に戻ってきた生徒たちは両手いっぱいにお土産を抱えて笑顔満面です。
彼女たちの笑顔を見ていると、「やっぱり修学旅行はいいな、行事っていいな」と改めて感じさせてくれます。
生徒たちに訪れた場所を聞いてい見ると、
【北野エリア】異人館
【三宮エリア】南京町(中華街)
【ベイエリア】AUARIUM×ART atoa
が多かったようです。
【ベイエリア】「AUARIUM×ART atoa」はアクアリウムとアートが融合した都市型の水族館で、音や光、香りで楽しむことができるそうです。
このような場所を訪問場所にチョイスする辺りにコース生の特徴が垣間見えます。
新幹線に乗りこみ、品川へ向かい旅も終わりを迎えました。
あっという間の4日間でしたが、コースの目的である「表現者としての感性を磨く」という目標は十分に果たせたと感じます。何より、子どもたちが高校時代を振り返る時、共通して思い出せる笑顔の時間を作れたことが一番の成果なのかもしれません。
生徒たちにとって、中学生の頃に突如始まった我慢の時間。
この旅でも我慢をしてもらうことは多々ありましたが、それでも多くのことを得てくれたのだと思いたいです。
生徒たちの協力と、携わってくださった添乗員さん、ガイドの方々、助っ人にきていただいた看護師の方、滞在したホテルの方々、訪れた街の方々のおかげで、とても素敵な旅行、100%の修学旅行ができたと感じています。
皆様、本当にありがとうございました。