【留学】フィリピン短期留学から帰国しました
先日のレポートでお伝えした2名の生徒が、フィリピンから無事に帰国しました。
7泊8日の間に経験した色々な思い出を、生徒からのレポート形式でお届けします。
今日からはいよいよ授業に参加です。フィリピンの学校も日本と同じで様々な科目の授業があります。
Miriam collegeでは、対面授業とオンライン授業が同時行われています。そのため、通学タイプの生徒もパソコンかタブレット、そして携帯電話の2台を机に出して授業を受けていて、教科書を使っている姿は見られませんでした。あまりノートをとるということはなく、何かをメモする場合はタブレットでとっていました。
フィリピンでは授業の中で、自分の意見を発表することが多いです。日本でも最近、自分の意見を発表する授業が増えてきましたが、まだ、受け身の授業が多く、自分の考えた事を発表することはとても大変だと気付きました。
この日の午後はタール火山を見に行きました。
タール火山は2020年1月に噴火し、Miriam Collegeにも多くの被害が出たそうです。日本とはまったく違った景色をみて、世界は広いことを実感しました。
この日の夜は、翌日私達がやることになっていた日本の文化を伝えるプレゼン発表の準備をしました!
普段当たり前のように感じている日本の文化を、どうしたらわかりやすくフィリピンの生徒たちに伝えたらよいかとかなり悩みました。遅くまで宿題のプレゼンテーション資料を作ることに没頭した経験は、「まさに留学生活」といった雰囲気を味わうことができました。
プレゼンテーション本番も喜んでもらうことができて良かったです。
この日は年内最後の出校日とのことで、午前中、全校で実施するクリスマスパーティーに参加させてもらいました。
讃美歌の斉唱に始まり、オンラインで牧師さんからキリスト教の説教がありました。そのあとは各クラスごとに生徒たちが持ち寄った食べ物でイートタイム、そしてお楽しみ会へ。
最後にプレゼント交換があり、日本から持って行ったお菓子を配りました。
この日の午後は、近くにある公立の小学校を訪問しました。
日本では公立と私立で、それほど大きな差はありませんが、フィリピンは衛生環境、食事、そして学校のある地域など、多くの点で大きな違いがあることに驚きました。
この日は、私立学校のPTAが主体となり、公立小学校に食事やおもちゃを配るという活動が行われていました。私はこの活動を知り、日本の文化との大きな違いを感じました。これはキリスト教信者が多いフィリピンだからこそ出来るものなのだと感じました。
今日体験したキリスト教の助け合い精神を、日本でも忘れずに生活したいです。
先生方がラグーナ地域の観光へ連れて行ってくれました。
スペインの統治下だったころに建設された墓地や、470年前に建てられた古い教会などを訪れ、植民地支配を受けていた頃のフィリピンの不遇の歴史を学習することができました。
そのあとは街中のサンダルとお菓子の製造現場を訪問し、それぞれ手作りで作っていた頃の作り方をレクチャーしてもらいました。 フィリピンには小さな町工場が沢山あり、日常生活に必要な物資の供給元になっているようです。
ラグーナのレストランで、「バロット」というフィリピンの珍味をいただきました。
卵がそのままお皿の上にのっていて、ゆで卵のように殻を向くと...なんと、ヒヨコがそのまま出てきました!
一瞬食べるのをためらいましたが、ここは思い切って挑戦。でも食べてみたらとても美味しく鶏ガラの味がついたゆで卵を食べている感じでした。ひとつの命を頂いた気持ちになりました。
私達は今回の短期留学を通して多くの事を学びました。もちろん勉強面で得られたこともありますが、何よりも人の暖かさや助け合いの精神を多く学ぶことができました。
私達は元々今年の夏にブータンを訪問する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け中止となってしまいました。その後フィリピンのミリアムカレッジのご厚意で今回の留学をする事が出来ました。
私達の英語はとても聞けたものではなかったと思いますが、クラスメイトや先生方は真摯に話を聞いて下さり、とても優しい人々だと感じました。
今回の留学では多くの「現実」を目にしました。それはインターネットだけではわからない、フィリピンに行って初めて分かる現実です。
その現実に向き合っているフィリピンの人々を見て、「自分1人の力ではどうにもならない問題も、沢山の人の協力があれば変えることができるのだ」ということを、今回の留学で学びました。それを知った今、私達にもできることを少しずつ行っていきたいと思います。
約1週間という短い留学でしたが、今後の生き方への新しいヒントをもらったように感じます。今回私たちを受け入れてくれ、様々な心のこもったご対応をしてくれた、Miriam collegeの先生方、生徒の皆さんにこの場をお借りし御礼申しあげます。
ありがとうございました。