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学校生活

【ネイチャースタディコース】宿泊行事「ファーム実習」を実施しました

ネイチャースタディコースの1年生が、7月24日・25日に千葉県南房総市でファーム実習を行いました。
普段の授業でも野菜を育てていますが、プランターや花壇での栽培がほとんどのため、広い畑での本格的な収穫作業は今回が初めてです。
初日はお昼頃に現地に到着し、昼食後すぐに作業着に着替えて、近隣の農家さんの畑へ向かいました。
今回収穫したのは、3種類のナス(「千両2号」「水ナス」「フィレンツェナス」)、乾燥後フライパンで炙るとできる「ポップコーン(爆裂種)」、シャキシャキとした食感でサラダにぴったりの「サラダカボチャ」、生でも食べられる「空芯菜」、そして少しクセのある風味が特徴の「エゴマの葉」などです。


それぞれの野菜について、特徴や収穫方法、味などの説明を聞きながら、生徒たちは一番良い状態のものを見極めようと夢中で収穫していました。

本来はトマトやキュウリも収穫する予定でしたが、今夏は少雨と猛暑の影響で、ほとんどが枯れてしまったとのことです。

それでも農家の方が、毎晩9時から2時間かけて水やりをしてくださり、他の野菜は無事に実習に間に合わせていただきました。

最後には、お土産として収穫済みの「九重栗カボチャ」と「ジャガイモの詰め合わせ」もいただきました。

収穫体験を終えて寮に戻った後は、各自入浴や自由時間を過ごし、夕食は庭でのBBQ。

収穫したナスを焼いたり、お肉をエゴマで巻いて味わいました。夜には花火も楽しみ、充実した初日を締めくくりました。
2日目は朝食をとった後、名残惜しさを感じながら帰路につき、1泊2日の短いファーム実習を終えました。

今回のファーム実習を通して、生徒たちは農家の方々の仕事がいかに大変であるかを学ぶことができました。
夏休み中も当番制で自分たちの育てている野菜に水やりを行っていますが、この厳しい気候の影響で徐々に枯れ始めています。
しかし、農家の方々にとってこうした天候不順は、生活に直結する深刻な問題であることを、実際の話を通して知ることができました。

現在も大きな課題となっている「米の問題」をはじめ、私たちが当たり前のように手にしているスーパーの野菜の裏には、農家の方々の多大な努力があることを、身をもって実感する貴重な機会となりました。

この経験が、生徒たちの今後の生活や学びの中に生かされることを願っています