国際コースNews vol.4
★1年間留学生が帰国しました★
国際コースでは1年間留学プログラムをイギリスとアメリカで行っています。アメリカ留学はサンフランシスコの近くの姉妹校でかれこれ20年間近く行っていて、もう40人近くの留学者を出しています。一方、イギリス留学は昨年より行っていて、昨年は1人、今年は2人の留学生が無事留学を終了しました。2人のうちの1人は、もう一年留学を延長しイギリスの大学進学にチャレンジすることになりました。もう一人は、先日帰国し久しぶりにクラスの仲間に合流しました。その彼女に留学体験の様子を書いてもらいました。
❤留学を終えて❤ 国際コース 3年I組 小野 麻鈴
私は十カ月間、イギリスのヨークにある、Queen Margaret’s Schoolに留学してきました。イギリスでは、日本のように多くの教科を勉強するのではなく、高学年になると自分の勉強したい教科を三,四個に絞って専門的に深く勉強していきます。その為、向こうでの授業は自分が思ったよりも難しく、日本で難なくできていたことができずに悩む事がありました。また、言葉、文化、宗教、考え方など日本と大きく異なり、頭でわかっていても、心で理解できないことが多く、慣れるまでには大変でした。しかし、この留学を通して成長するためにはそこで逃げ出すことなく取り組んでいくことが大切だと気が付きました。留学して、様々な困難に遭いましたが、それを乗り越えるたびに新たな経験を得ることができました。困難という名の研修を乗り越えることで、真の向上ができたように思います。
また、この十カ月間の留学は、厳しくもあり、暖かいものでした。真面目に努力を重ねても、なかなかそれが実を結ばないこともあります。そんなときには、希望を失ったり努力を怠ったりしがちでした。しかし、悲観ばかりせずに最後まで精一杯じぶんの出来る限りのことを遂げました。日本にいるときとは違い、イギリスでは自分が「外国人」という立場にあります。そのおかげで、暖かく接してくれる人もあればまた逆もありました。いずれにしても、自分は希望を失わずに、また謙虚さを忘れず、着実に力強く自分の道を歩むように心がけてきました。
最後に、日本という国を一度はなれて客観的に見た時にはっきりとわかったことがあります。それは日本の良さです。自然や文化、風土だけではなく、日本にはこんなにいい人たちがいます。日本のような国は世界でもあまりないと思います。しかし、よいものがあってもそのよさを知らなければ、それは無いものに等しい。それを新たに知ることができました。また、同じようにイギリスの良さに気が付くこともできました。この留学で、様々な考え方を身につけることができ、僅かかもしれませんが、成長することができたと思います。