東北ボランティア研修旅行第2日目
今朝もお天気が良く泊まったホテルから見える志津川湾は本当に美しく光り輝いていました。
朝食後、バスでまずは大きな被害のあった南三陸町防災庁舎へ向かい、黙祷を捧げました。被災した庁舎は今後20年かけて現存するか解体するかを話し合うとのことでした。お一人お一人に様々な思いがあり、すぐには結論が出ないとのことでした。
その後再びバスに乗り込みました。移動時間は約3時間、ガイドさんのお話に耳を傾けながら大槌へと向かいました。大槌町は1万6千人いた町民の約1割である12340人の方が亡くなったという大きな被害を受けたところです。
大槌では震災当時高校2年生であった語り部の方からお話を伺いながら大槌町旧役場で黙祷を捧げ、嵩上げ工事が行われている現場などを見学しました。ご自身も大切なご家族を亡くされ、言葉をしぼり出しながらお話される姿には私たちの心を強く揺さぶるものがありました。
自分の避難所をしっかりと確認しておくこと、大切な人への感謝の気持ちを常に持つこと、普通の生活を大切にすることなどを伝えていただきました。
その後はひっこりひょうたん島のモデルとなった「蓬莱島(ほうらいじま)」の見学に行きました。ぽっかりと浮かぶ島は多くの観光客が訪れるそうです。
昼食後、新花巻駅に向かい帰京しました。
復興を願い、私たちにできることは何なのか、これからどのようにかかわっていけばよいのか、色々と考えさせられる研修旅行となりました。
今年の文化祭では生徒たちが事前学習の資料、研修旅行記等を発表することになっています。
参加した生徒たちの今後の生き方にプラスになってくれればと願うばかりです。
☆生徒の感想
今日は語り部ガイドさんと被災地を見て回りました。私達が何も知らずに見るのとは違い、被災された方の言葉でしか表せない辛さを感じました。今回の経験は私達にとってとても貴重なもので、被災地に行ったからこそ分かったことも沢山ありました。私達は普通に暮らしているけれど、被災地ではまだ普通に暮らせていない方も多いと知り、今回のボランティアを通じて今後も支援していく事の大切さを伝え実行していけるようにしたいと思いました。(Y.O