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ネイチャースタディコースの１年生が７月１３日（土）、１４日（日）に千葉県南房総市にある本校の岩井研修寮で１泊２日の夏季ファーム実習を行ってきました。

【１日目　天気：雨】
寮に到着し昼食後に、地元の大紺屋（おおごや）農園の足達智子さんをお招きし、日本ではあまり見ることのできない珍しい野菜の紹介、日本と海外の農業の違いを教えていただきました。

持ってきてくださった野菜を試食したり、イタリアの巨大なカボチャを持ったり、初めて知る野菜の味やその大きさに生徒たちは大興奮していました。

その後、畑へ行き「桃太郎８（トマト）」と「とげ無し千両２号（長ナス）」の収穫体験をさせていただきました。

今年はどの野菜も日照不足により生育が著しく低下しているらしいのですが、トマトとナスはたくさん実っており、生徒たちは雨を気にすることなく楽しんで収穫していました。
普段の授業では、都市型の園芸を想定し、プランターや花壇など限られたスペースで植物を育てている為、広大な農地での収穫体験は授業で収穫できたものとの大きさや匂い、色などの差を明確に感じることのできる非常にいい機会でした。

【２日目　天気：雨】
寮の調理場を利用して「レモンバジルを使った鶏のから揚げ」と「多種のジャガイモで作るポテトフライ」を作りました。
２年生では専門科目の中に収穫した野菜などを使って調理を行う「健康フードのデザイン」という科目があり、その科目へのステップとして実施しました。

前日に続き大紺屋農園の足達さん指導の下、包丁の使い方含め揚げ方まで一から教えていただきました。
鶏肉以外は全て大紺屋農園で採れたものを使い、衣に「ニンニク」「プリッキーヌ（タイの青唐辛子）」「レモンバジルの葉」を混ぜて作った唐揚げはさっぱりしていて食べやすく、夏場に低下する免疫力を補強し、スタミナを得られる栄養食で、たくさん美味しく頂くことができました。
また、フライドポテトは「インカのめざめ」「デストロイヤー」「シャドークイーン」「ノーザンルビー」の４種類のジャガイモを素揚げにし、塩を振るだけというシンプルな味付けにしました。
余計な調味料を使用していないため、それぞれのジャガイモの味や歯ごたえを味わうことができ、こちらも非常に好評でした。同時に、スーパーマーケットでは感じられない植物の多様性を実感することもできました。

今年度は二日間とも雨という天候の中でした。記録的な日照の不足と、降雨の多さが野菜の栽培と収穫にどう影響しているのかを直接感じることが出来ました。この実習を通じて、農家の方々が日々自然を相手にしていることを改めて理解し、異常気象や産業・市場に対する問題意識をもって、来学期以降の授業の中に生かしていくことになります。