沖縄修学旅行・現地レポート(10/30~11/2)
【1日目】
10月30日より一般クラス2年生の沖縄修学旅行が始まりました。これまで各クラスにおいて沖縄の歴史、文化、基地問題、観光、方言等の調べ学習や発表、映画「ひめゆりの塔」の鑑賞などの事前学習に取り組んできました。
期待に胸をふくらませての修学旅行のスタートです。
初日は首里城、沖縄県平和祈念資料館での講話、ひめゆり平和祈念資料館の見学を行いました。首里城ではかつて栄えた琉球王国の独自の文化を興味深く見学しました。吹く風にロマンを感じ当時に思いを寄せながら石段を登りました。
沖縄県平和祈念資料館では沖縄戦を体験された方からお話を伺いました。目の前で実際に起こったことは衝撃的なことばかりで、不安や恐怖が伝わってきました。戦争から得るものは何もない、世界の人々とお互いの理解を深めるために英語の勉強に励んでほしいとの話もありました。
ひめゆり平和祈念資料館では、同じ年代の女学生が経験した壮絶な体験を見聞きし、多くの生徒たちは言葉なく真剣に向き合っていました。戦争の悲惨さ、平和の尊さを改めて学ぶことができました。
その後は北中城に向かい、民泊体験でお世話になる方々とお会いしました。歓迎の舞で迎えてくださっていたところ、思わず一緒に踊ってしまう生徒もいて、緊張が一気に吹き飛ぶ場面もありました。
民泊では食事作り、農業体験、三線体験、クラフト作りなど沖縄ならではの様々な体験をさせていただくことになっています。現地の方々との交流を通して、より沖縄への理解が深まることでしょう。
明日も引き続き民家体験が続きます。
【2日目】
昨日から民家体験が続いています。お弁当作り、海岸散策、米軍基地見学、アメリカンビレッジでの買い物、クラフト等沖縄のパパ、ママ、おじい、おばあに囲まれた各民家宅での活動は思い出深いものとなりました。
温かく迎えてくださったことで、不安も吹き飛びまるでお宅の子どもになったようにリラックスして過ごすことができたようです。
2泊3日の民家体験は明日の朝、閉村式にて民家の方々とお別れしその後は美ら海水族館見学とマリン体験、文化体験等を行う予定です。
【3日目】
3日目の朝を迎えました。お世話になった民家の方々と涙のお別れをし、美ら海水族館に向かいました。たくさんの海の生き物との出会いがありましたが、中でもジンベイザメの雄大な泳ぎは海の大きさと神秘さを感じさせてくれました。午後からはマリン体験、グラスボートとクラフト、村咲き村での文化体験の3コースに分かれてそれぞれ活動を行いました。
マリン体験ではシュノーケリングとドラゴンボートに乗りました。最初は恐る恐る海に入りましたがすぐに慣れて、シュノーケリングでは綺麗な海の中で小さなかわいいさかなたちに出会えました。またドラゴンボートは迫力満点で、スピードと爽快感をたっぷりと味わうことができました。グラスボートは船の床が透明になっていて、そこからさかなたちを見ることができました。クラフトではジェルアートに挑戦し、素敵な飾り物を作ることができました。村咲き村ではさとうきびを収穫し、ジュースにして試飲したり、シーサーの絵付けを行いました。どの生徒も自分の選んだコースを満喫していました。その後はホテルでの夕食となりました。夕食後はエイサーのライブ鑑賞があり、迫力あるエイザーや獅子舞を見て大きな歓声が上がっていました。一緒に太鼓をたたいたりカチャーシーを生徒全員で楽しく踊るひとときもあり、最後の夜は沖縄ならではのリズムに身をまかせ笑顔がこぼれていました。
明日は、最終日です。国際通りを班別行動し、東京に向かいます。
【4日目】
いよいよ最終日を迎えることとなりました。もっともっと沖縄にいたいという生徒、そろそろ家が恋しい生徒といろいろな様子が見られていました。今日は班ごとで行動し、昼食を食べてからバス集合となりました。
国際通りの由来は「アニーパイル国際劇場」という映画館があったことからになります。戦後の人々に娯楽を楽しいでほしいとのことから米軍政府と琉球政府の協力で作られた映画館です。確かに国際通りにはにぎやかでわくわくするようなお店がたくさんあり、生徒たちは思い思いに買い物を楽しんでいました。
昼食後はバスで那覇空港へ行き、東京に戻ってきました。
飛行中、偶然にも富士山の頭をみることができました。神秘的な光景が今でも目に焼きついています。
沖縄の人々のあたたかさ、歴史、自然、文化にふれ、今まで抱いていた沖縄のイメージにさらに他の魅力が加わり、もっともっと沖縄を知りたいと思う生徒も多かったことでしょう。今の私たちの幸せは沖縄の涙があってこそであるともいえるでしょう。
これからもいろいろなことに興味をもち、自分の目で確かめ、体験することでさらに成長を遂げてほしいです。
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